東京都練馬区 D・T様
相続登記遺言遺産整理
遺言と法定相続の危険な関係
- 項目:
- 戸籍収集
- 項目:
- 相続登記
相談内容
「先生、ついに先生に作っていただいた遺言書を使うことになりました」とAさんからお電話があったのは半年ほど前のことでした。
「母が亡くなってしまって、兄にはもちろん知らせていませんよ」とAさんは豪快に笑いながら事務所にいらっしゃいました。
担当者は一年前、Aさんのお母様とAさんからのご依頼で、『Aさんのお母様の財産は全部Aさんに譲る』という内容の遺言を作っていました。
その時すでにAさんのお母様は余命宣告を受けている状態で、ご長男のBさんはお母様の病気など露知らず遊びまわっていました(『ここ10年以上連絡がないから生きてるのか死んでるのかもわからない』とはAさんの談)。
もともとBさんはしょっちゅうギャンブルやお酒で借金を作ってはお母様や弟のAさんに肩代わりしてもらったり、女性関係も派手で結婚しては離婚して、を繰り返したり、その間もいろいろ遊びまわっていたり(その慰謝料もまたお母様やAさんが肩代わりしてきました)、定職にもつかず、かと思えば一攫千金とは名ばかりの怪しい仕事をしていたり、ときには犯罪まがいのこともしでかしたりして、Bさんが問題を起こすたびにご家族が謝ったり肩代わりしてきました。
お父様は、というとAさんが幼いころに離婚、その後は一切連絡がないためどうしているかわからないとAさんはおっしゃっていました。
なかなか厳しい家庭環境の中、ローティーンのころからBさんは悪い仲間とつるんで問題を起こしてきました。
一方のAさんは母の苦労と兄Bさんの問題児ぶり(『小さいころは兄貴の気持ちもわかったけどね』とAさんはおっしゃっていましたけれど)を目の当たりにしてきたため、『しっかりしないと!』と思い、勉強に励み、アルバイトをして家計を支え、今では某大手総合商社の商社マンとして世界中を飛び回っています。
ご結婚もされ一男一女にも恵まれ、幸せな暮らしをしているAさんのもとに「ごめんね、おかあさんがんになっちゃった」という連絡がお母様からあったのは2年ほど前のこと。
たまたま帰国されていたAさんがいそいで奥様と一緒に病院に行くと、お母様は余命宣告を受けるほどひどい状態になっていました。
お母様がその時「あなたには本当に苦労をかけたからお母さんの財産、そんなにいっぱいないけど全部あなたにあげるね。お兄ちゃんのこともいっぱい助けてくれてありがとうね」とおっしゃったのが遺言書作りにつながりました。
その遺言書を使ってとうとう相続手続きをすることになりました。
「Bさんにはお母様が亡くなったことを教えないでほしい」という担当者のアドバイスもしっかり実行してくださいました。
「母が亡くなってしまって、兄にはもちろん知らせていませんよ」とAさんは豪快に笑いながら事務所にいらっしゃいました。
担当者は一年前、Aさんのお母様とAさんからのご依頼で、『Aさんのお母様の財産は全部Aさんに譲る』という内容の遺言を作っていました。
その時すでにAさんのお母様は余命宣告を受けている状態で、ご長男のBさんはお母様の病気など露知らず遊びまわっていました(『ここ10年以上連絡がないから生きてるのか死んでるのかもわからない』とはAさんの談)。
もともとBさんはしょっちゅうギャンブルやお酒で借金を作ってはお母様や弟のAさんに肩代わりしてもらったり、女性関係も派手で結婚しては離婚して、を繰り返したり、その間もいろいろ遊びまわっていたり(その慰謝料もまたお母様やAさんが肩代わりしてきました)、定職にもつかず、かと思えば一攫千金とは名ばかりの怪しい仕事をしていたり、ときには犯罪まがいのこともしでかしたりして、Bさんが問題を起こすたびにご家族が謝ったり肩代わりしてきました。
お父様は、というとAさんが幼いころに離婚、その後は一切連絡がないためどうしているかわからないとAさんはおっしゃっていました。
なかなか厳しい家庭環境の中、ローティーンのころからBさんは悪い仲間とつるんで問題を起こしてきました。
一方のAさんは母の苦労と兄Bさんの問題児ぶり(『小さいころは兄貴の気持ちもわかったけどね』とAさんはおっしゃっていましたけれど)を目の当たりにしてきたため、『しっかりしないと!』と思い、勉強に励み、アルバイトをして家計を支え、今では某大手総合商社の商社マンとして世界中を飛び回っています。
ご結婚もされ一男一女にも恵まれ、幸せな暮らしをしているAさんのもとに「ごめんね、おかあさんがんになっちゃった」という連絡がお母様からあったのは2年ほど前のこと。
たまたま帰国されていたAさんがいそいで奥様と一緒に病院に行くと、お母様は余命宣告を受けるほどひどい状態になっていました。
お母様がその時「あなたには本当に苦労をかけたからお母さんの財産、そんなにいっぱいないけど全部あなたにあげるね。お兄ちゃんのこともいっぱい助けてくれてありがとうね」とおっしゃったのが遺言書作りにつながりました。
その遺言書を使ってとうとう相続手続きをすることになりました。
「Bさんにはお母様が亡くなったことを教えないでほしい」という担当者のアドバイスもしっかり実行してくださいました。
サポート内容
『どうして亡くなったことをお兄様に教えないほうがいいのか…』
それは保存行為でお兄様に先に権利を持たれてしまう危険性があるからです。
たとえ遺言書があったとしても先に保存行為で相続登記されてしまうとそちらが優先します。
あとは「遺言書が有効か無効か」「遺言書にしたがって名義をよこせ」という風に 裁判で解決することになります。
※保存行為については『東京都江戸川区 H・Y様』の事例で詳しくご説明しております。
担当者すぐにご自宅の登記簿を確認しました。
するとまだお母様の名義だったのですこし安心しましたが、すぐにAさんに委任状に署名していただき、またAさんに用意していただいていた戸籍と遺言書で名義変更手続きをしました。
※遺言でご自宅の名義変更をする場合、戸籍がだいぶ少なくて済む場合があります。
そしてすぐにお母様の口座のある銀行に連絡し、口座を全部止めました。
これでBさんに勝手に引き落とされる可能性はなくなりました。
その後Aさんの口座にお母様の口座のお金を移す手続きを行いました。
3ヶ月後、担当者はAさんにすべての手続きが終わったというご報告のお電話をいたしました。
Aさんは「ありがとうございます」とおっしゃて、すこし間をおいてから「せめておふくろのお葬式ぐらいは呼びたかったけどね、兄貴は本当に何するかわからないから」と寂しそうにおっしゃいました。
担当者は書類をお返しするのが精いっぱいで何もお伝えできませんでしたが、Aさんのきっぱり晴れやかな表情を見て、ちょっとだけ慰められたそうです。
それは保存行為でお兄様に先に権利を持たれてしまう危険性があるからです。
たとえ遺言書があったとしても先に保存行為で相続登記されてしまうとそちらが優先します。
あとは「遺言書が有効か無効か」「遺言書にしたがって名義をよこせ」という風に 裁判で解決することになります。
※保存行為については『東京都江戸川区 H・Y様』の事例で詳しくご説明しております。
担当者すぐにご自宅の登記簿を確認しました。
するとまだお母様の名義だったのですこし安心しましたが、すぐにAさんに委任状に署名していただき、またAさんに用意していただいていた戸籍と遺言書で名義変更手続きをしました。
※遺言でご自宅の名義変更をする場合、戸籍がだいぶ少なくて済む場合があります。
そしてすぐにお母様の口座のある銀行に連絡し、口座を全部止めました。
これでBさんに勝手に引き落とされる可能性はなくなりました。
その後Aさんの口座にお母様の口座のお金を移す手続きを行いました。
3ヶ月後、担当者はAさんにすべての手続きが終わったというご報告のお電話をいたしました。
Aさんは「ありがとうございます」とおっしゃて、すこし間をおいてから「せめておふくろのお葬式ぐらいは呼びたかったけどね、兄貴は本当に何するかわからないから」と寂しそうにおっしゃいました。
担当者は書類をお返しするのが精いっぱいで何もお伝えできませんでしたが、Aさんのきっぱり晴れやかな表情を見て、ちょっとだけ慰められたそうです。
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