東京都国立市 A・K様
遺言
遺言書を作るというわがまま~婚外子に残す場合~
- 項目:
- 戸籍の収集
- 項目:
- 資産の特定
- 項目:
- 遺言書案の作成
相談内容
「こんにちは」とおっしゃってAさんが事務所に飛び込みでいらっしゃったのは繁忙期をようやく乗り切って少し落ち着きを取り戻したとある初夏のこと。
Aさんは「突然お邪魔しちゃって申し訳ない。ちょっと気になっていることがあってご相談できないかと」と少し困った顔でおっしゃいました。
担当者が「よければお話を伺いたいのですが」というと、Aさんはほっとした表情になり、「実はですね…」と話し始めました。
Aさんは奥様とのお子さん以外に、別の女性Bさんとの間に子供が一人います。
奥様と結婚する前に付き合っていた女性で、その女性との結婚を考えていたのですがいろいろあって破局。
付き合っている最中にBさんはAさんとの子供であるCさんを生みました。
Aさんは認知していて、結婚する前に奥様にもちゃんと子供がいることを伝えたそうです。
そんなAさんですが数年前に大病を患い、今は治療に専念しつつ穏やかに仕事をしています。
「2年前に病気になってこのまま死ぬかもしれない、と思ったときにCの顔が浮かんだんです。
彼女は再婚しているし、Cと私はCが1歳の時に離れてしまったからCは何も覚えていないと思うけど、せめて私の財産を少しだけでも残しておきたくて。
Cにとっては迷惑かもしれませんが…。
家内や子供たちとCがもめないともわからないので遺言書を作りたいのですがお願いしてもよろしいでしょうか。」
Aさんは淡々とおっしゃいました。
Aさんは「突然お邪魔しちゃって申し訳ない。ちょっと気になっていることがあってご相談できないかと」と少し困った顔でおっしゃいました。
担当者が「よければお話を伺いたいのですが」というと、Aさんはほっとした表情になり、「実はですね…」と話し始めました。
Aさんは奥様とのお子さん以外に、別の女性Bさんとの間に子供が一人います。
奥様と結婚する前に付き合っていた女性で、その女性との結婚を考えていたのですがいろいろあって破局。
付き合っている最中にBさんはAさんとの子供であるCさんを生みました。
Aさんは認知していて、結婚する前に奥様にもちゃんと子供がいることを伝えたそうです。
そんなAさんですが数年前に大病を患い、今は治療に専念しつつ穏やかに仕事をしています。
「2年前に病気になってこのまま死ぬかもしれない、と思ったときにCの顔が浮かんだんです。
彼女は再婚しているし、Cと私はCが1歳の時に離れてしまったからCは何も覚えていないと思うけど、せめて私の財産を少しだけでも残しておきたくて。
Cにとっては迷惑かもしれませんが…。
家内や子供たちとCがもめないともわからないので遺言書を作りたいのですがお願いしてもよろしいでしょうか。」
Aさんは淡々とおっしゃいました。
サポート内容
「奥様とお子さんには秘密にしておいたほうかいいですよね」と担当者がAさんにお聞きすると「そうですね…。家内や子供がいい顔をしないでしょうから」とおっしゃいました。
担当者は
・遺言書を公証役場で作ること
・遺言の内容にそって相続手続きをするのは弊所(事務所ですね)にすること
を提案しました。
公証役場で作れば秘密裏にことを運べますし、弊所が手続きすることになれば奥様やお子様の関与がなくて済みます。
そのように担当者がお伝えすると「それでお願いします」とAさんはおっしゃいました。
続けて「Cにはわたしの持っている2000万円を残したいと思っています。それ以外は家内と子供でわけてもらえればいいかなぁ」とおっしゃったので、担当者は遺言の案をその場で作成し、Aさんにお見せしました。
「これでお願いします」とAさんがおっしゃったので、さっそくAさんとCさんの関係が分かる戸籍を集め、Aさんが分けたいと思っている資産の資料をお預かりして、遺言書案と一緒に公証役場に送りました。
公証役場から遺言書作成の日にちについてご連絡があったのはその5日後のことでした。
Aさんにお聞きすると早いほうがいいとおっしゃるので、一番早い日で予約をお取りしました。
遺言書を作る当日、Aさんはとても緊張された面持ちで公証役場にいらっしゃいました。
公証人が遺言書を作っている間も固く口を結んだままじっと下を向いていました。
手続きが終わったときもAさんはずっと緊張した表情のままでした。
そしてAさんは「家内と子供には申し訳ないけど、わたしのわがままを許してもらえたら」とぽつりとおっしゃいました。
担当者も職員も何も言えず黙っていると、Aさんは「この度は本当にありがとうございました」とおっしゃって帰っていかれました。
担当者と職員は「何がいいのかわからないね」と言いながら事務所に戻りました。
関連記事
コラム:【公正証書遺言書作成の流れと必要書類】
コラム:【遺言でできること、できないこと】
コラム:【遺留分とは?】
コラム:【遺言書を撤回する方法は?】
担当者は
・遺言書を公証役場で作ること
・遺言の内容にそって相続手続きをするのは弊所(事務所ですね)にすること
を提案しました。
公証役場で作れば秘密裏にことを運べますし、弊所が手続きすることになれば奥様やお子様の関与がなくて済みます。
そのように担当者がお伝えすると「それでお願いします」とAさんはおっしゃいました。
続けて「Cにはわたしの持っている2000万円を残したいと思っています。それ以外は家内と子供でわけてもらえればいいかなぁ」とおっしゃったので、担当者は遺言の案をその場で作成し、Aさんにお見せしました。
「これでお願いします」とAさんがおっしゃったので、さっそくAさんとCさんの関係が分かる戸籍を集め、Aさんが分けたいと思っている資産の資料をお預かりして、遺言書案と一緒に公証役場に送りました。
公証役場から遺言書作成の日にちについてご連絡があったのはその5日後のことでした。
Aさんにお聞きすると早いほうがいいとおっしゃるので、一番早い日で予約をお取りしました。
遺言書を作る当日、Aさんはとても緊張された面持ちで公証役場にいらっしゃいました。
公証人が遺言書を作っている間も固く口を結んだままじっと下を向いていました。
手続きが終わったときもAさんはずっと緊張した表情のままでした。
そしてAさんは「家内と子供には申し訳ないけど、わたしのわがままを許してもらえたら」とぽつりとおっしゃいました。
担当者も職員も何も言えず黙っていると、Aさんは「この度は本当にありがとうございました」とおっしゃって帰っていかれました。
担当者と職員は「何がいいのかわからないね」と言いながら事務所に戻りました。
関連記事
コラム:【公正証書遺言書作成の流れと必要書類】
コラム:【遺言でできること、できないこと】
コラム:【遺留分とは?】
コラム:【遺言書を撤回する方法は?】
まずはお気軽にご連絡ください 04-2995-8812受付時間 午前9時~午後7時(土日相談可)
お問い合わせ関連カテゴリ
所沢事務所(所沢駅 徒歩3分) 04-2995-8812受付時間 午前9時~午後7時(土日相談可)
池袋事務所(池袋駅 徒歩3分) 03-6384-4530